放っておくと怖い歯周病:初期症状から治療方法まで徹底解説

歯周病って言葉はよく聞くけど、正直よくわからないという方が多いと思います。自分が歯周病にかかっているのか気になるものの、詳しくはよく知られていない病気の一つです。この記事では、歯周病の初期症状から治療方法までをわかりやすく解説していきたいと思います。歯周病は早期発見と適切なケアが重要です。歯周病の進行を防ぎたい方や、セルフケアの方法を知りたい方はぜひ、正しい知識を身につけ、日々の生活に活かしていただければと思います。

歯周病ってどんな病気?

歯周病とは、歯ぐきに起きる、化膿性の炎症のことです。以前は、歯槽膿漏(しそうのうろう)とよばれていました。歯周病は主に歯の汚れ=歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因です。歯茎が腫れたり、出血したりする初期症状が特徴です。この段階で適切に治療しないと、やがて歯を支える骨にまで影響が及び、歯が抜けてしまうことがあります。歯周病は進行性の病気であるため、放置すればするほど治療が難しくなります。そのため、日々のセルフケアと定期的な歯科検診が非常に重要です。

歯周病の初期症状

歯周病の初期症状には以下のようなものがあります。

これらの症状があれば、早めに歯科医の診察を受けることが大切です。初期段階での対応が、歯周病の進行を防ぐカギとなります。初期段階で治療を開始すれば、比較的簡単な治療で済み、健康な状態に戻すことができます。放置してしまうと、歯周病は静かに進行し、最終的には歯を失うリスクが高まります。

歯周病の原因

歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌の塊です。適切な歯磨きができていないと、歯垢がたまり、次第に歯石へと変わります。歯石は歯ブラシでは取り除けないため、歯茎に炎症を引き起こします。さらに、喫煙やストレス、不規則な食生活も歯周病を悪化させる要因となります。特に喫煙は歯茎の血行を悪くし、歯周病の進行するリスクが2~9倍に高まることがわかっています。理由としてはニコチンやタールの作用によって、血液の流れが悪くなることや、細菌と戦う白血球の働きが減退するためなどです。また、ストレスは免疫力を低下させ、口内の細菌に対する抵抗力を弱めてしまいます。不規則な食生活も歯周病のリスクを高めます。栄養バランスの良い食事を心がけることが、歯周病の予防にとって重要です。

柳原歯科医院での治療の流れ

当院での治療の流れとしては、まず検査・診断をして歯ブラシ指導しています。歯周病の進行を防ぐためにはセルフケアがとても大切です。歯垢を取り除き、炎症を抑えるためのケアで改善することができます。また、正しいセルフケアを継続することで再発を防ぐことができます。セルフケアと並行して歯科医でのケアも必要となります。歯磨きでは取れないプラ―ク(歯垢)や付着物、歯石を除去したり、歯茎の中にある歯根表面をスケーリングしつるつるの面に仕上げたりして口腔内の環境を変えています。その他にかみ合わせの調整や、レーザーによるポケット殺菌、投薬による歯周内治療、歯周外治療なども行っています。治療後、健康になった歯周組織の健康を維持するためにGBT®メンテナンスによってコントロールしています。

歯周病の治療は時間がかかる場合が多く、患者さん自身の協力も必要です。特に重度の歯周病の場合、歯を保存することが難しくなることもあるため、早期の治療が非常に重要になります。また、歯周病の治療は一度で完了するわけではなく、定期的なメンテナンスが必要です。歯周病の再発を防ぐためには、歯科医院での定期的なクリーニングと自宅での適切なセルフケアの継続が欠かせません。治療後も油断せず、しっかりとケアを続けましょう。

歯周病になりやすい年齢は?

中・高年以降の人が圧倒的に多いです。しかし、軽度の歯肉炎を含むと、成人の80%近くが歯周病といえます。しかし、成人だけではなくお子様にも注意が必要です。「お口ぽかん」という言葉をご存じですか?何かに集中しているとお口が「ぽかん」と開いてしまっているお子様の姿を見た事はありませんか。お口が開いたままの状態でいると実は3つのリスクがあるんです。まず一つ目は歯並びやかみ合わせが悪くなる可能性。二つ目は口呼吸によって虫歯や歯周病が悪化するリスクが高まります。そして三つ目が口呼吸によってウイルスや細菌が侵入しやすくなるので感染症にかかりやすくなります。乾燥するこれからの季節は特に要注意です。大人も含め「お口ぽかん」は歯周病のリスクが増えるので気を付けましょう。「お口ぽかん」を治すには、鼻で呼吸する習慣をつけることが大事です。そうはいってもお子様の場合、注意してもなかなか難しいですよね。そのための簡単な方法としてお口シールを使うことがおすすめです。当院ではお口ぽかんシールを用意していますので、気になる方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

歯周病と生活習慣病の深い関係とは

健康診断で血糖値が高い、血圧が高い、コレステロールが多い、体重が多いなどの指摘を受けたことがある人は多いと思います。これらの問題が少しでもあると、それぞれが影響し、糖尿病や心臓病などの生活習慣病のリスクが高くなります。そして、最近では歯周病もこれらの病気に関係していることがわかってきました。歯周病は、細菌が原因で歯ぐきに起こる炎症です。この細菌が出す毒素や炎症を引き起こす物質が血液に入り、全身に悪影響を与えることがあるので歯周病治療は健康維持のためにもとても重要です。

まとめ

歯周病は初期段階で適切にケアすることで進行を防ぐことができます。歯茎の腫れや出血などのサインを見逃さず、定期的に歯科検診を受けることで、健康な口内環境を維持できます。歯周病の進行を防ぐためには、セルフケアとプロのケアの両方が欠かせません。日々のセルフケアが、歯周病予防の第一歩です。歯周病は多くの人が抱える問題ですが、正しい知識を持ち、適切に対応することで予防と治療が可能です。口内の健康は全身の健康にもつながります。歯周病のリスクを減らし、健康な歯と歯茎を維持してください。

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柳原歯科医院

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15歳までの子供の歯は成長とともに刻々と変化しています。 例えば歯列矯正は、永久歯が生え揃う前から始めることで、歯を抜かずに綺麗な歯並びをつくることができます。そして実は赤ちゃんにも、お母さんのおなかにいる時から歯の元がつくられているのです。体の健康は歯の健康から。子供の歯の悩み、疑問、不安など、情報交換の場としてお役に立てると幸いです。

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