お口ポカンはどうしてダメなの?

日常生活の中で、ふと気づくと口が開いたままになっていることはありませんか?これを一般的に“お口ポカン”といいます。かわいい言い方ですが、実は見過ごすことのできない健康リスクを含んでいる可能性があります。本日は、お口ポカンの原因、リスク、そして改善方法について詳しく解説します。

お口ポカンとは?

お口ポカンとは、意識せずに口が開いたままの状態を指します。特に子どもに多く見られる傾向がありますが、大人にも発生することがあります。人は鼻呼吸が基本ですが、お口ぽかんの場合は口呼吸になっています。この状態が慢性化すると、単なる見た目の問題だけでなく、全身の健康や発達に影響を及ぼす可能性があります。

お口ポカンはどんな影響があるか?

お口ポカンでいるといい顔になりません。口が開いていると口輪筋(顔の表情を作る筋肉)が弱くなり、表情の乏しい貧弱な顔になります。たるみ世代には大切な筋肉なので、お口ポカンは絶対禁物です!また、舌の位置が下がるので歯並びや嚙み合わせに影響がでます。代表的な症状です。

お口ポカンは酸素不足で脳も体も疲れやすくなり、集中力や記憶力の低下にも繋がります。それだけではなく、ウイルスや細菌が鼻のフィルターを直接通さずに吸い込むことによって感染症にもかかりやすくなります。また、口の中が乾燥して、口臭・虫歯・歯周病の原因に!お口ぽかんは体の不調だけでなく、歯並び・顔・形に至るまで様々な悪影響を及ぼす可能性があるんです。

お口ポカンの原因

1.口周りの筋力不足
口を閉じるためには、口輪筋という筋肉が重要な役割を果たします。しかし、この筋肉が未発達であったり、弱っていると、口が開いた状態になりやすくなります。

2.鼻呼吸の障害
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの影響で鼻呼吸が難しくなると、口呼吸が習慣化し、口を閉じることが減ります。鼻呼吸が難しい場合、無意識に口を使って呼吸するので、日常的にお口ポカンが生じやすくなります。

3.生活習慣の影響
現代の食生活では、柔らかい食品が多く、噛む回数が少なくなっています。その結果、口周りの筋力が十分に鍛えられないことがあります。また、テレビやスマートフォンを見ながらの食事など、姿勢や習慣の影響も考えられます。

4.遺伝的要因と発育
家族の中で同様の傾向がある場合、遺伝的な要因が関係する可能性もあります。また、成長期の生活環境や食事内容が発達に与える影響も見逃せません。

正常な下の位置

正常な舌の位置は上顎に押し上げている状態です。意外と知らない方が多いのでは。是非一度自分の下の位置を確認してみてください。

お口ポカンを改善するための方法

1.鼻呼吸の習慣化
改善方法がいろいろある中で1番は鼻呼吸です。鼻呼吸を実感する為には、口テープがおすすめです。テープでお口を止めるだけなので簡単。できれば寝ている間の使用をお勧めします。また、鼻づまりが原因の場合、耳鼻科での治療を受けることが重要です。特にアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎がある場合は、専門的な治療を検討しましょう。

2.口周りの筋力トレーニング
風船を膨らませる、風車を回すなどの遊びを通じて、口輪筋を鍛えることが効果的です。また、ストローを使った吸う動作やガムを噛むことも役立ちます。

3.食生活の改善
硬いものをよく噛む習慣を身につけることで、口周りの筋肉を自然に鍛えることができます。たとえば、生野菜や乾燥した果物を取り入れることで、咀嚼回数を増やすことができます。

4.専門的な指導
歯科医師や口腔機能専門医による口腔筋機能療法(MFT)は、舌や口周りの筋肉の使い方を改善するための効果的な手法です。これにより、正しい姿勢や筋肉の使い方を学ぶことができます。柳原歯科医院では舌筋トレーニング『あげろーくん』で低位舌予防トレーニングをご紹介しています。

5.姿勢の改善
猫背や首が前に出た姿勢は、口が開きやすい原因となります。正しい姿勢を保つことで、自然と口が閉じるようになります。

6.日常の意識改善
鏡を見て自分の姿勢や口の状態を確認する習慣を持つことも大切です。また、家族や周囲の人から指摘してもらうのも効果的です。

柳原歯科医院では『お口ポカン防止テープ』をご用意しております。お気軽にお尋ねください。

まとめ

お口ポカンは、見た目だけの問題と思われがちですが、放っておくと健康に悪い影響を与えることがあります。でも、きちんと対策をすれば、歯並びが良くなるだけでなく、健康全体に良い変化が出てきます。特に子どもは成長途中なので、早めに治してあげることが大事です。もし、お口ぽかんが気になる場合は、柳原歯科医院に相談してください。原因をしっかり調べて、正しいトレーニングや生活習慣を取り入れることで、健康な体と明るい笑顔を手に入れることができます。お口ポカンを改善することで、生活の質もぐっと良くなります。毎日の生活で少しずつ意識してみましょう。

YDCコーディネーター

柳原歯科医院

YDCコーディネーター

15歳までの子供の歯は成長とともに刻々と変化しています。 例えば歯列矯正は、永久歯が生え揃う前から始めることで、歯を抜かずに綺麗な歯並びをつくることができます。そして実は赤ちゃんにも、お母さんのおなかにいる時から歯の元がつくられているのです。体の健康は歯の健康から。子供の歯の悩み、疑問、不安など、情報交換の場としてお役に立てると幸いです。

柳原歯科医院
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